身の丈のあった小さな商いをする。

独立

まとまった資金や多くの人員を必要とせず、自分サイズにあった商いをして生きる、それが小商い生活。

頑張りすぎず、大金を稼ぐこともなく、身の丈にあった商いを細々とこなして生活するスタイルで、それは個人事業主であったり、フリーランスが体現しているようなライフスタイルだったりする。

一昔前までは当然のごとく企業に勤めることが時代の流れにあり、個人事業という働き方はごく少数の人たちによるものであったかと思います。

ただ昨今、政府や民間が後押しするような形でフリーランスという働き方を推奨しており、2021年3月ごろにも「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」というものが策定され、話題を呼びました。

現代ならではの「小商い」という生き方について、書いていきたいと思います。

そもそも小商いについて

小商いとは?

そもそもの「小商い」という言葉は何を指しているのか?

辞書的な定義は、わずかな資金で行う商売のこと。一般的には、従業員を持たずに自分ひとりもしくは数人で商売を行なうことです。

ビジネスを始めるにあたり、通常はある程度の資金を確保した上で取り組む必要があります。物を売るにしても仕入れや店舗レンタルなどの原価が掛ってきます。
なので、初期段階では銀行からの借り入れなどや自己資本を投下する必要があります。

ですが、小商いの場合はそのような多額の資金は必要ないのです。
今自分が持つ資金で可能な範囲の出来ることを仕事にすればいいのです。

借り入れ等をする必要がないので、リスクを最小限に抑えてスタートすることが可能になります。

個人で行える範囲の事業

一昔前までは、物を売るにしても実店舗を所有して、店舗を回す人員確保の必要もありました。
物を仕入れるにもロットで注文することになるので、在庫を所有ことにもなります。

ですが、現在はインターネットという環境下で、実店舗を持たずにモノを売買する仕組みができあがってます。それこそ、Eコマースサービス(ヤフオクやメルカリなど)やアプリ(BASE、Shopifyなど)を使用すれば商売をはじめることができるのです。

家にある不用品をこういったアプリやサービスで売ることも小商いにあたります。多額の資金を用意することなく。簡単に商売を仕組みが世の中には数多く存在しているのです。

小商い生活のメリット

小商いが機能して小さな世界で生きていくことができれば、どれだけ充実した人生が生きられるだろうか、と私は思います。
そんな私が思う、小商いの魅力は次のようなものがあります。

多額の資金を必要としない

大金を稼ごうとするビジネスであれば、システム構築であったり生産性の確保に加え、オペレーションのために人員確保が必要となります。
そうすると、当然多額の資金が必要になります。ビジネスをスケールさせるのには時間と労力が掛かる上に、うまくいくかどうかの保証はないため、比較的リスクが高くなりがちです

一方、小商いの場合、少額からビジネスをはじめることが可能です。それは、自身の趣味を仕事にしたり、持ち合わせているスキルを仕事にしたりして、最低限の生活をするためのお金を稼げばいいからです。

ただし、人は欲望的な生き物ですから将来的にはビジネスを大きくしたい欲求が生まれるかもしれませんが、そうであったとしても、まず最初の一歩目は小さく動いて様子を見たほうがよいでしょう。そのためにも、稼ぐことのできるマーケットを熟知しておくことが求められます。

自分自身でビジネスをコントロールできる

自分がオーナーになるため、お店の営業時間やスタイル、売上目標など自分でコントロールできます。

これが会社勤めのサラリーマンでや大きな会社の経営者であれば、自分の生活スタイルなどは当然制限されますし、会社や事業部の売上目標に則りアクションをしていくことが求められます。
そのアクションで評価もされ給与にも影響していくことでしょう。

しかし、小商いの場合、自分自身の営業の結果が良くも悪くもダイレクトに生活に反映されます。たとえ、営業日数を少なくしたり早めに営業時間を短縮しても、月間で生活費がまかなえる程度の黒字であれば誰にも文句は言われないのです。

つまりはすべては自己責任という世界感ではありますが、自分のビジネスをスケールさせたいもしくはのんきな経営を続けていきたいとどちらにするかは自分自身のコントロール次第なのです。

ニッチなマーケットに手軽に参入できる

小商いでは、必ずしも大きな売上を狙う必要がありません。もちろん、大金を稼ぐ必要もないのでマーケットが大きなところに参入する必要もないのです。大きな市場を狙う必要がないため、ニッチな分野に参入していくことができます。

ビジネスをする上では、取扱う商品やサービスのマーケットシェアがどのくらいあるのか、競合がどの程度いるのかなど市場調査をしながら戦う土壌を決めていきます。規模を大きくしていく必要があるので、マーケットがあるところに参入していかないといけませんので、既にいる競合他社と争っていく必要があります。

一方で小商いの場合、売上や利益をスケールさせていく必要がないため、小規模な市場に参入していく判断が容易です。月間で得たい収入から逆算して堅実的なビジネスをしていけばいいのです。
小商いでは、ビッグビジネスではなく、スモールビジネスで顧客に沿った差別化を図る戦略が有効になります。

自分のやりたいことや自分の強み、活かせることを仕事にするという点が小商いの大きな魅力です。

自由なライフスタイル

働き方を主体的に決めていくことができるため、自身の都合に合わせた働き方ができます。

会社員であれば雇用契約になるので、契約上、会社が指定した場所で働く必要があります。さらに労働時間もフルタイムもしくは短時間と時間的拘束があるため、自身の裁量は当然ありません。

なにより会社では、会社側の裁量でプロジェクトが決まり指定されたメンバーで業務を遂行していくことになりますので、人間関係の不満や軋轢がどうしても生まれがちです。

小商いであれば、個人事業主やフリーランスが実践しているような、好きな場所で好きな時間に好きなことを好きな人と、という働き方が実現可能になるのです。

自分自身で働きたい人と働いていくことが可能になるので、会社員のストレス原因の上位にある人間関係のストレスから解放されます。

自分のライフスタイルを守って生き抜くことができるのです。

どんな商いがある?

小商いの事例

それでは一体どのような実例があるのでしょうか。詳細についてはまた別途記載しますが、ざっくりと事例ともとに紹介します。小商いを実践する上で、ぜひ参考にしてみてください。

  • 趣味を仕事に。カフェや雑貨販売などの移動販売、ブログ執筆など
  • スキルを仕事に。WebデザインやDTPデザイン、広告運用など
  • 一点ものの販売。こだわり食材を使ったパンやケーキなどの販売
  • スキルなくとも、代行で。家事代行など準備資金なく個人完結

このように商いをするにも、様々な観点から取り組めるものがたくさん存在しています。
小商いをすることで、無理を強いられない働き方が実現することができるようになります。労働時間(週3で働く)や売り切れたら終わりなど自分の裁量で進めることができるのです。

商いの歴史

商売の原点は「自分で商品を選定し、良質なものを作り出しては、対面販売にその商品を欲しているお客さんに提供し、自分が暮らす分だけ稼ぐ」という生活してきました。

産業革命以後の働き方というのは、細かい分業制により囲い込みが起こり、働くペースがワンパターン化され間延びしてしまっていたのが課題ではありました。

それは、個人では到底できない規模の大量生産ができることに利点ではありましたが、エンドユーザー(商品を手にとるお客さん)との埋めることのできない距離ができたのだと思います。

小商いであれば、自分が気に入った商品やサービスを自分の手でお客さんに届けるため、お客さんとのダイレクトなコミュニケーションを図りことができます。
これまで見えなかったお客さんの顔を見て、感謝を伝え、時に商品を改善していくこともできるのです。

まずは小さなことから

インターネット環境の変化とインフラの充実、現代の働き方や生活環境の変化、個人のニーズの多様化と目まぐるしい時代の変化を遂げています。

ビジネスをする手段もあらゆる方法が出始めて、小商いを実践して安定的に生活している人も多々生まれていますし、今後他にもいろいろな媒体が登場してくると、さらに成功するチャンスはますます増えていくと考えられます。

この時代を追い風に、自分が好きでやりたいことを仕事にしてみてもいいのではないでしょうか。
まずは大きな一歩を踏み出してみてください。

独立
adcharm

運用型広告のフリーランス/リスティング広告メイン。大手広告代理店のプランナーを経て転職。WEBマーケティング業務・商品企画及び販売促進、インハウス型のWebマーケティグを担当。現在は運用型広告を生業として、デザイン業やライティング業を受託。併行して、メディア運営をしながら小商いライフを体現中。

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